†private love†





蓮くんの方を見ると何か考え事をしているようだった。


あたしは白い天井をぼーっと眺め、窓の外を眺め、目を閉じる。


急に眠気が襲ってきた。


さっきまで倒れて寝てたのに。


「あ、あのさ…茶愛はまだ新曲出来ないのか?」



??新曲?


あー。あれか。


あたしは眠りの世界に落ちそうになりながら、決して口にしてはならないことを言ってしまった。



「…昨日出来たよ。蓮くんがいいフレーズ教えてくれたおかげで一気に書き上がっちゃった。本当ありがとね」



二人きりの保健室の時間が止まったかのように静まり返る。







………………。








………………………………………………………………………………………あれ?








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