†private love†
二章†急速落下†
未愛×蓮
「未愛ー、オレも未愛の弁当食いたい」
蓮くんはあたしのお弁当を見ながら言う。
「嫌よ、二つも作るの大変だもの」
「そんなこと言わずに〜」
あぁ、猫さんがしっぽを振っているのが見える。
「お母さんに頼んだら?」
「オレ一人暮らし」
「……………」
猫さんはじっとあたしを見つめる。期待の目で。
うっ…。
このきらきらと輝いている無邪気な顔を見ると断れない。