†private love†
「未愛?どうした??」
蓮くんはガッツポーズのまま、きょとんとした顔であたしに声をかける。
「あ、いや…ちょっと考え事。蓮くん…「蓮、でいいよ」
あたしの言葉を遮って言う。
「え?あたしは、蓮くん、でいいよ」
呼び捨てとか、女の子に睨まれそうだし。
そう言うと蓮くんは不機嫌そうな顔をして近づいてきた。
「蓮、て呼べ」
うわ、めっちゃ怒ってるし。
怖くないけど。
「やだ」
「あれ?そんなこと言っていいのか?茶愛ちゃん♪」
ゔ〜。
なんてずるい手を使うんだ。
あたしは蓮くんから視線を外し、逃げ出そうとする。
が……
「逃がさねぇよ」
あたしは腕を掴まれ、引き戻されてしまった。