†private love†





一弥はそんなオレの視線を完全無視し、ニヤニヤしながらオレを見る。

「蓮く〜ん?中澤さんとはどうやって知り合ったのかな〜?」


……これは…答えていいのだろうか。


一弥は茶愛のファンだし、バレたらまずいよな。



「教室で会って…なんか仲良くなった」


オレは曖昧に言った。

しかも嘘。



「ほぉ〜。で、惚れちまったわけか。とうとう蓮にも春がきたか」


一弥は口元に手を持っていき、「ケッケッケ」と怪しく笑った。


「そんなんじゃねぇよ」


オレは無駄にテンションの高いバカとは対照的に、静かに言った。








< 57 / 122 >

この作品をシェア

pagetop