†private love†





「じゃあなんで中澤さんを彼女役にしたんだよ?」


「ほらほら」とオレを肘でつつく。



何で?


「佐山がオレんとこに来たとき、未愛といたから。ちょうどいいな、て思って」


オレは冷静に答える。


「『未愛』!?名前で呼ぶほど仲がいいのか?つーか、おまえが女の下の名前呼ぶとか…信じらんねぇ」



一弥はホームズの考えるポーズで「これはやっぱり恋か?恋だな、恋なんだな!?」と呟いている。

「だから、そんなんじゃねぇって!!」



つい声が大きくなる。



「おやぁ??どうしちゃったの?そんな必死に♪」



ちっ。


一弥は本当にめんどくせぇ奴だ。








< 58 / 122 >

この作品をシェア

pagetop