†private love†
「じゃあなんで中澤さんを彼女役にしたんだよ?」
「ほらほら」とオレを肘でつつく。
何で?
「佐山がオレんとこに来たとき、未愛といたから。ちょうどいいな、て思って」
オレは冷静に答える。
「『未愛』!?名前で呼ぶほど仲がいいのか?つーか、おまえが女の下の名前呼ぶとか…信じらんねぇ」
一弥はホームズの考えるポーズで「これはやっぱり恋か?恋だな、恋なんだな!?」と呟いている。
「だから、そんなんじゃねぇって!!」
つい声が大きくなる。
「おやぁ??どうしちゃったの?そんな必死に♪」
ちっ。
一弥は本当にめんどくせぇ奴だ。