†private love†
オレはため息をつく。
「正直、好きとかわからねぇ」
一弥は真剣な顔つきになった。
「未愛といると、離れたくなくなるというか…オレのものにしたくなるというか……」
オレはそう言って後の言葉を濁らせた。
「それを好きって言うんじゃねぇか?」
一弥にはさっきまでの真剣な顔はなく、ポカンとした顔で言う。
「そうなのか…?オレはてっきり病気かと……」
「はぁぁあ!!???おまえバカじゃねぇの!?」
一弥は呆れ顔で言う。
こいつの顔は見てて飽きねぇな(笑)
「心臓速くなるし、締め付けられるように痛くなったりするし、身体も熱くなるんだ」
一弥はそれを聞くと近づいてきてポン、と肩を叩いた。
「それは完全に恋だ。頑張れよ。報告楽しみにしてるぜ」
と言って手をひらひらさせながら去っていく。
…………これが、恋…?