†private love†
男とは今まで通り明るく接してた。
素の自分でいられた。
……いや、素の自分は感情のない方だったのかもしれない。
何も感じず、何も考えない自分。
これが本当の自分かもしれない。
一弥たちが恋愛話をし出すと、オレは会話に入れなかった。
孤独に『なぜ女の話をするのか』、そんなことばかりが頭の中を駆けめぐっていた。
そんな無感動なオレの世界に現れたのが中澤未愛だった。
オレは未愛の持つ不思議な世界に一瞬で引き込まれた。