†private love†
その時のことを思い出す。
未愛を見てめっちゃ可愛いと思った。
あの時の感覚を今でもはっきりと覚えている。
鼓動が速くなり、全身が痺れて何も考えられなくなった。
心臓の音だけが身体中に響いていた。
未愛の長い睫毛、大きい茶色の瞳、白い肌、真っ直ぐと伸びる黒い髪の毛……。
全てがオレを掻き乱す。
全てがオレを刺激する。
今まで色のなかった世界が、あっという間に色をつけていく。
オレは未愛を、自分のものにしたいと思った――…。