†private love†





あたしは中庭へ向かおうと教室から出ようとした。



もしかしたら蓮がいるかも…。


「おい中澤。逃げんのかよ」



ドアに手をかけた時、冷たい声が響いた。




あたしの動きが止まる。



「ちゃんと説明してけばぁ??優し〜い城崎くんに付け入ってすいませんでした、ってさ!(笑」




これは―…


言われた通りにするのが正しいのかな?



あたしは教室に向き直る。




「城崎くんの優しさに付け入って…すいませんでした……」


「はぁ???小さくて何言ってんのかわかんなぁい!もっかい言ってよ」



派手グループの女子の楽しそうな笑い声が聞こえてくる。







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