†private love†
怖いよ…。
…………佐山さん…。
「…き、城崎くんっ…「オレのこと呼んだ??未愛♪」
急に現れた蓮があたしの肩をポン、と叩く。
あたしは蓮の方を向き、口をぽかんと開ける。
って言ってもマスクで見えないけど。
何でここにいんの!?
教室の空気が凍りついた。
「……き、城崎くん…これは…あの…」
佐山さんは慌てて喋り出す。
「言い訳なんて聞きたくねぇ。未愛に手出したらどうするって言ったっけ?」
佐山さんの顔が青ざめていく。
「……もういいよ。おまえつまんね」
蓮は佐山さんから視線を外すと、あたしの手を引っ張って教室を出る。