†private love†
「その代わり…デートしてくれませんか?」
「うん、わかった」
「今日の放課後は空いてるか?」
今日??
あー、確か『久しぶりの休みだから無理しないでゆっくり休みなさい』って言われたっけ。
「うん、空いてる」
「じゃあ放課後な!忘れるなよ!!」
「うん、わかった」
今のあたしは、なんと物分かりの良い子でしょう。
蓮はあたしの淡々とした反応に疑問を持ちつつも、何も言わずあたしの手を引いて教室へと戻っていく。