†private love†





「私はあなたの味方よ。さっきは厳しいこと言って…本当にごめんなさい…」


いつもの玉置さんの声。

温かくて、あたしの全てを包み込んでくれる。


辛い時、苦しい時、悲しい時……一緒に泣いて、一緒に笑った。


「彼のこと話して?あなたの気持ち、私が受け止めるから…」

そう言ってあたしの顔を見る。

「私たち2人だけの秘密ね」



玉置さん……。


「私は……彼のことが好きです。……好き…。好きだよ…」


溢れ出した想い。

いつの間にかこんなに好きになってたんだね。



初めて声に出した。


胸が苦しくなる。


こんなにも好きな気持ちが溢れてるのに……あなたに伝えることが出来ないなんて…。



「……付き合ってるの…?」


玉置さんは困ったように言う。







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