たとえ世界が終わっても。


何日かして、やっとこの塾に慣れてきたころ。

「はい、みなさんこんばんはー」

思わず振り返ってしまった。

この声は、あの先生。

担当教科はあたしの大の苦手な社会だった。


「社会はこのクラス初めてだよねー、俺は社会担当の武藤です。みんなよろしく!」


(よ、よろしくお願いします)

心の中でそう思った。
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