蝶と嘘
「桂木さん・・・?」

「はい!?」

「あっあの、席替えのクジなんだけど・・・。」

確かこの子は、中島花音だったっけ?

可愛く、人気者でクラスのアイドル的存在だ。

私とは全く持って関わりのない人物だ。

「どこか希望の席とかある?」

「いや、特には・・・。」

「そうだっ!桂木さん友達になろうよ。そんでこれからは、りこって呼んでもいい?」



「あたしのことは、花音って言ってね。」

「あっ・・・うん。」

何を言い出すんだ急に。

私と友達?

こんな地味でとりえのない私とクラスのアイドルの中島花音が?

・・・でも、ちょっと嬉しかったりするかも。
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