Dear だいすきな君
悠河は手の動きを止めた。
「くっくくく」
『なに?』
悠河は肩を震わせ
笑いをこらえていた。
「鏡見れば〜くくく」
あたしは机から鏡をとりだし
自分の姿を写した。
『うわっ!』
なんだこりゃーっ!!
髪が悲惨なことに…
ボサボサじゃすまないほど
ボサボサだ。
どんだけ風強かったんだよ…
「ぷははははは」
悠河は笑いをこらえきれなくなり
大声で笑いだした。
恥ずかしい…
『笑わないでよ!』
あたしも少し
大きな声になって言った。