Dear だいすきな君




ある日、
席が近くのクラスメートが
「男の子と女の子
 何人ずつほしい〜?」

と話ているのが聞こえた。


まだまだ先の話じゃん。



「結愛、お前何人?」

悠河も話を聞いていたのだろう
あたしに聞いてきた。


あんま考えたことないな。

『男の子一人、
 女の子二人かな。』

「あー俺も!
 でも、なんで?」

『男の子って
 反抗期怖いじゃん。
 でも、一人は欲しいし。
 女の子は何人いてもいいけど
 そんないたら…ね?』

「曖昧な答えだな。」

そう言って悠河は笑った。

白目なくなる悠河の笑顔。

いつから君の笑顔を
あたしだけのものに
したくなってたのかな…


< 9 / 27 >

この作品をシェア

pagetop