殺人カメラ
「こんな時になんだけど…」
少し眉を下げながら申し訳なさそうに話す。
「高校には行くのですか?」
高校…いろんな事が一気にあったせいか忘れていた…。
美里はそれほど勉強が得意な方ではなかった。
しかし高校に行かなくては仕事もできない…。
「犯人探しは少し休みましょう…勉強をしないとね…」
あまり気が進まない…。
犯人探しをしたいというのは真実ではあるが言い訳といえばそうである。
「わかりました…」
ふと冷たく柔らかいものを鼻の上に感じた。
「…雪?」
「もうそんな時期になりましたか…」
時期的にはおかしくないが少し早いような気がする。