殺人カメラ
勢い良く燃え上がる炎が家を包む。
「お母さんっ!!どこっ」
「美里っ…逃げてっ!!」
お母さんは周りを炎で囲まれもう逃げれない場所にいた。
私は玄関のすぐそばにいた。
不思議な事に私の周りには炎が全くなかった。
意図的に仕組まれたように。
「美里っ…逃げるんだ…」
お父さんはもう限界だったようだ…。
お母さんたちが流す涙が落ちるたび火がジュッという音をたて涙が消えていった。
私は逃げた。
これは夢だと唱えながら
燃え盛る家を背中に走りだした。