元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
あの日の想い
それからここに辿り着くまで大分時が経ったように思えた。
「ありがとうございました。」
「どういたしまして。
明日は絶対に無理するなよ?」
「はい。」
「じゃあ、お休み。」
「お休みなさい。」
あたしは車から降りて、丁寧にドアを閉めた。
すると、車は動き出したので、あたしは去り行く黒い車に頭を下げた。
あたしは自分の家を見た。
あたしの部屋以外、明かりはついていなかった。
良かった、あたしはホッとした。
両親もお姉ちゃんもいて、見られてたら…
否、両親なら構わないか。
あたしはそんな事を考えながら家に入っていった。