元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~


あたしは部屋着を抱き抱えるように持ち、その場に立ち止まった。


どうしてだろう?


思い出すは高校二年の終業式。


彼との二度目の別れの日だった。





さっきみやびちゃんに言った通り。


多分、多分だけど大好きだった。


あたしは深呼吸をした。


少し冷静になれるような気がした。


それからあたしは目を閉じる。


鮮明な記憶は、あの頃のあたしの思想、状況も含まれていた。


それにはまだ生命があるように思えた。


箱に閉じ込められた猫が飛び出てきたかのように、それはあたしに飛び掛かった。


当時から離れた今ならそれを客観的に判断できる。


そう、あたしは…


あたしはそれから別室で着替えを済ませ、部屋に戻った。


みやびちゃんは、悪いことをしてしまったと、後悔の色を表していた。


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