元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
-*-2nd Tuesday-*-
一週間が経って
「妃奈、体大丈夫なの?」
朝あたしの顔を見るなり阿紗子が言った。
「全然大丈夫だよ。」
「本当に?」
「本当だって。」
「よかった。」
昨日からあたしは病人扱いされている。
里田君も阿紗子と同じこと言ってくれた。
戸田に関しては、もしもの時は自分が担いで病院に連れて行ってやる、と言った。
健康に気をつけようと真剣に思った。
まぁ、それはいいのだ。
問題はこの男。
「滝沢、何かあったらすぐに保健室に行けよ。
授業中でも黙って教室出ていっていいからな。」
「ありがとうございます。」
今日の北条昴は素晴らしい程過保護である。
腫れ物に触るかのように接してくるのだ。