元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~


俺は北条に背を向けて階段を下りた。


―証明終了―


俺は誰にも聞こえないようにそう呟いた。


この言葉を数学以外で使うとは夢にも思わなかった。


俺の口角は吊り上がった。


北条がどれだけ滝沢さんに執着してるか分かった。


何故かまでは分からないが。


まあ理由なんてどうでもいい。


俺の方向性は決まったんだ。


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