元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
…
お姉ちゃんとみやびちゃん、めちゃくちゃ馴染んでるよ。
姉妹でも全然イケるよ。
二人を見て最初に思ったのはそれだった。
「妃奈ちゃん、座って。」
何故か分からないがそう言われ、あたしは空いてるスペースに座った。
流石にこの部屋で3人床に座るのは厳しかった。
「妃奈ちゃん、」
改まってそう呼ばれると、こちらも緊張してしまう。
「何?」
「今までお世話になりました。」
ゆっくりと頭が下げられた。
実に美しい所作である。
「私、家に帰る事にしました。」
「…へ?
帰るの?」
みやびちゃんは頷いた。