元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「本当にいいのに。」
「あたしがそうしたいだけだから。」
「…ありがとう。」
住宅街の灯達が、あたし達を照らしていた。
「玲奈さんって、凄く良いお姉さんだね。」
「そう?」
「うん。
私もあんなお姉さん欲しいな。」
「過保護だよ?」
「話してて分かったよ。
妃奈ちゃんが大好きなんだなぁって。」
勿論お姉ちゃんのこと大好きだけど、他人にそう言われると、なんだか照れてしまう。
「でもさ、」
「?」
「玲奈さんって、妃奈ちゃんのお母さんみたいだよね。」
「よく言われる。」
みやびちゃんは笑って言った。
「やっぱり?」