元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「滝沢様、こちらでよろしいでしょうか?」
「はい、ありがとうございました。」
あたしは車を降り、家まで送ってくれた運転手さんに頭を下げた。
車はゆっくり走り出した。
あたしはそれを見ると家に入った。
「ただいま。」
「おかえり!」
昨日まではみやびちゃんの声しかしなかったが、今のはお姉ちゃんだ。
あたしは靴を脱ぎ部屋に戻る。
それから手洗いうがいを済ませると、お姉ちゃんの部屋に行った。
「お姉ちゃん、」
「どうぞ。」
入っていいかなんて聞かなくても、お姉ちゃんは部屋に入れてくれる。
駄目な時は、悪いけどまた後でと言う。
あたしがドアを開けると、お姉ちゃんはまったりしてた。
荷物の片付けをちょうど終えたとこだろうか。