元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
こんな時にお邪魔してよいのか、という事が頭を過ぎらなかったわけではない。
だけど、お姉ちゃんが良いって言ったからあたしは部屋に入った。
床にぺたっと座ると、あたしは何よりもまずこれを言った。
「さっきはありがとう。」
みやびちゃんも感謝してた事を伝えた。
「いえいえ、どういたしまして。」
そしてあたしは言った。
「お姉ちゃんって凄いね。」
「どうして?」
「親の気持ちが分かるし、それでみやびちゃんを説得したんだもん。」
あたしはそんな事出来なかった。
みやびちゃんの両親が何考えているか全く検討つかなかったし、家に帰るように言う事もしなかった。
みやびちゃんがいたいなら何時までもいたらいいと思っていた。
「それは、人それぞれだよ。」
お姉ちゃんが優しい声色で話した。