元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
目を開けた時、先程までとは全く違う世界が広がっていた。
高い空の代わりに低い天井があり、海のような広がりを持つ湖は消えていた。
狭い、なんて文句を言う気はさらさらないが、見えた景色に比べたらこの部屋は明らかに狭い。
「夢か。」
あたしは呟いていた。
だがあまり色々な事を思い出せない。
綺麗な湖があって、青空が広がっていて…
それしか記憶にない。
あたしは何か重要な事を忘れている気がした。
空と湖と…
まあいいか、と思ったあたしは普段通り学校に行く準備をした。
そして今日見た夢の事など、スッカリ忘れたのだ。