元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~


目を開けた時、先程までとは全く違う世界が広がっていた。


高い空の代わりに低い天井があり、海のような広がりを持つ湖は消えていた。


狭い、なんて文句を言う気はさらさらないが、見えた景色に比べたらこの部屋は明らかに狭い。


「夢か。」


あたしは呟いていた。


だがあまり色々な事を思い出せない。


綺麗な湖があって、青空が広がっていて…


それしか記憶にない。


あたしは何か重要な事を忘れている気がした。


空と湖と…


まあいいか、と思ったあたしは普段通り学校に行く準備をした。


そして今日見た夢の事など、スッカリ忘れたのだ。


< 167 / 410 >

この作品をシェア

pagetop