元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
職員室のドアを開け、彼の元へ行く。
「北条先生!」
「どうした?」
「あの…」
あたしは目だけで辺りを見渡す。
「お話って…」
「あぁ。
悪いけど、これだけ先に片付けていいか?」
彼の手元にはいつもと同じプリントの山。
量が量だけに、多少、時間はかかるだろう。
だけど、他の人がやったらもっと多くの時間を要するだろう。
「お手伝いします。」
「ありがとう。
じゃあ、これ宜しく。」
三分の一弱程の紙を受け取り、あたしは彼の横に座ったのだった。