元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
何だか心が重かった。
話とは、きっと昨日の事である。
仕事が早く終わるとは、その話が長いという事である。
あたしは思わず溜め息をついた。
何言われるんだろう。
あたしは第二応接室のドアを押し開ける。
テーブルの上に置いてある3枚の白紙の報告書のうち一枚を取った。
それからシャーペンを取り出して、記入を始めた。
どうしても、いつも似通った事を書いてしまう。
もっと違う事書きたいとは思うが、書く事がない。
あたしは一度シャーペンを置いた。
人を待たせているのは分かっているが、それでも今は他に書く事がないか考えたかった。
考えている間も、秒針の音が鼓膜を刺激する。
少しして、あたしはいつもと変わらぬような報告書を書いた。