元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
あたしはただ彼に着いていく。
何処に連れていかれるかさえ分からない。
校舎を出て、校門も出た。
「滝沢、何が食べたい?」
「特に何が食べたいというのは無いです。
先生にお任せします。」
食べたい物はあったが、驕ってもらうのだと思うと言えなかった。
「そうか。
じゃあ勝手に決めるぞ。」
それからあたし達は一切喋らなかった。
次に彼の声を聞いたのは、とあるレストランの前だった。
「ここでいい?」
「…はい。」
そこは、オムライスの店だった。