元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
疼く心
今日は初日という事で、あまり濃い内容を書く事は免れた。
おかげで今はまだ18時前。
予想よりも遥かに早く帰る事が出来た。
あたし達は3人で第二応接室を出て、職員室の前を通ろうとした。
「滝沢先生!」
この声は
「馬場さん。」
馬場さんがこちらに歩み寄る。
その後ろには、職員室から出て来たばかりの北条昴もいた。
「馬場さんまだ残っていたの?」
「北条先生に質問したくて。」
「馬場は勉強熱心でよく質問に来るんだ。」
彼も会話に参加した。
「勉強熱心っていうより、あたし本当に英語ヤバくって。
英語って、大概何処の大学受験するのにも必要なのに。」
偉いな、馬場さん。
理系の教科を途中で投げ捨てたあたしとは大違いである。
「でもちょっとずつ上がってるじゃねえか!」
「ありがとうございます!」