元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
未来は静かに話を続ける。
「妃奈は高校の時に、玉砕した子を沢山見たでしょ?
みやびちゃんや阿紗子みたいに、途中で自分で区切りを付ける人もいたけど。
妃奈、心の何処かで皆に申し訳ないと思ってない?」
あたしは思い出す。
大切な親友から、もう名前もすぐに思い出せないような人達の顔まで。
申し訳ないのかな?
あたしは自分に問いかける。
申し訳ないとは少し違う気がする。
確かに、心に引っかかってるのかもしれない。
でも分からない。
未来に言われたからそう思っているのだろうか。
「分からない。」
あたしは言った。
「未来の言う事だけど、外れてるかも。」