元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「朝早いんだな。
何でこんな早くに?」
「先生こそ。」
「俺は仕事があるから。
そうだ、手伝ってくれないか?
プリント纏めるだけなんだけど。」
「分かりました。」
ある意味丁度良い。
あたし達は職員室に行った。
まだ来ている先生は少なかった。
彼の机は職員室の奥の方にあった。
彼はあたしに一冊の問題集を渡した。
「これの63から70ページを150枚コピーして。」
「分かりました。」
あたしはコピー機にそれを持っていき、指定されたページをコピー機に読み取らせる。
それからまた暇だった。
コピー機はそこまでせっせと働かない。
暇だった。
何分かかるんだろう?
あたしは待ち続けた。
150枚を一気にコピーするにはかなりの時間を要する。
150枚出来上がると、その続きをコピーする。
一度にコピー出来るのは2ページだから、これを4回繰り返した。