元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
真幸は信頼のおける優しい人だった。
真幸と一緒にいると、楽しいし癒される。
それに、真幸になら何でも話せた。
未来にしか言えないような事まで話した事もある。
北条先生の話も抽象的に話した。
中学生の時付き合っていた人がいて、忘れられない。
あの時に真幸が言った事は忘れられない。
「忘れられない事自体は悪い事じゃないよ。
中学生でそんなに人を好きになれるって凄い事だぞ。
でも妃奈にとってその思い出が辛いものなら考えないようにしたら?
趣味に熱中したり、新しい恋をしたりしてたら、そのうち楽になれるって。」
それから暫くして、あたしは真幸に告られた。
あの時は凄く悩んだ。
悩んだ末に、付き合う事にした。
真幸となら大丈夫、幸せになれるかもしれない。
そう思ったのだった。