元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
学校に着くと、予想通りの光景がそこにはあった。
日曜日だから誰もいないはずの校舎の前に真幸が立っている。
明かりがポツポツとしか点いておらず、普段通っている大学とは思えなかった。
「待たせてごめん。」
「今来たばっかりだよ。」
まるで今からデートするようだった。
ある意味そうかもしれない。
でも違う。
「ちょっと学校ブラブラしない?」
「…うん。」
真幸は校内に入る。
あたしも慌ててその後を追った。