元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「あたし、ちゃんと真幸のこと愛せてなかったよ。
なのに甘えてばっかりで…」
勿論、好意はあった。
この人となら…そう思えた。
でもその好意は、異性としてでなく、人としてだった気がする。
「もしそうだとしても、俺は妃奈と一緒にいれて幸せだったよ。」
「でも…」
「嘘じゃないし、妃奈には素敵なところいっぱいあるよ。
甘えられるのも、男としては嬉しいし。」
「ありがとう。
ごめんね、フッた上に気を遣わせて。」
「だから謝らないでって。
なぁ、妃奈。
最後に一つ聞いていい?」
「何?」
「聞いていい事かは分からないけどさ…」
真幸が目を閉じた。
そしてゆっくり目を開け、視線を合わす。