元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
そんなこんな色々あったが、あたしは初めての授業を終える事ができた。
緊張して大変だったが、いずれは慣れるのだろうか?
明日も他のクラスで授業しなければならないし、早く慣れなければ。
「北条先生、明日は二クラスでしたよね?」
「滝沢が授業するのはそうだな。
午前がF組、午後にC組。」
「ありがとうございます。」
「そんな緊張しなくても大丈夫だって。
って、それは無理か。」
無理か…
「北条先生もやっぱり緊張しましたか?」
「今でもするよ。
緊張しない授業なんてないな。
実習や新任の頃に比べたらましにはなったけど。」
やはり時を重ねるにつれ薄れてはいくのか。
北条先生の話を聞いているかぎりでは、明日明後日にどうにかなるものでもないようだ。
明日の自分の心臓が非常に心配である。