元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
-*-3rd Wednesday-*-
正直に
今日も授業が終わった。
相変わらず、北条先生は生徒のように授業を受けていた。
あたしの疲労は、昨日程でないもののやはり大きい。
今、そんな体を引きずって、北条先生の後ろを歩いている。
ホームルームして、掃除して、北条先生の手伝いして…そうやって今日も一日が終わるのだろう。
あたしは顔を上げる。
やはり北条先生は背が高い。
出会った頃よりはあたしも背が伸びたから、多少は近付いたように思えるが、やはり高い。
成長期も終わった今、この距離が縮まる事はないだろう。
そんな事考えている間に教室に辿り着く。
この教室に来る日も、残り少ない。
ふとそう思い、気が引き締まる。
疲れてなんかいられない。
頑張らなきゃ。
あたしは教室に入った。