元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
馬場さんがあたしに話す事なんて言ったら一つしかない。
「ありがとうございます。」
馬場さんはニコッて笑った。
見てて罰が悪いのに、あたしはホッと安心するのだった。
「今日は相談っていうより、聞きたい事があって。」
「何?」
「えっと…滝沢先生って彼氏いますか?」
「え?」
これまた予想外な質問である。
「いないけど…」
「え!?
嘘!!」
「嘘じゃないよ。」
「え…だって…」
馬場さんは何か考えているかのように下を向いたが、間もなく顔を上げた。
「ごめんなさい…変に疑ったりして。」
「ううん。
気にしないで。
…それが聞きたかった事?」
「いえ、それも聞きたかったんですけど…」