元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「どうするかな…」
答えなんてとっくに決まっているが、はぐらかす。
卑怯だって、頭の中の誰かに言われた。
でもやっぱり言い出しづらい。
保身の為かもしれないが、やっぱり馬場さんを傷付けたくない。
だが、どうしようか。
教室が使われてた事を考えると、誰かに遭遇する危険性は大きい。
壁を背に迷う。
上手い答えは存在しないのか。
正直に言いつつ誰も傷付かない夢みたいな答えを、あたしはあてもなく探そうとしていた。
そんな時、また馬場さんは助けをくれた。
「あたしのことなんか気にせずに答えて下さい。」
気にせずに、馬場さんはそこを強調した。
「滝沢先生の本音聞かないと納得出来ないです。」