元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
新たな決意
今日も自分がする分の授業は終わった。
午前中で終わったのは幸いだ。
午後は北条先生がやる高三の授業だけである。
あたしはホッとした。
ずっと緊張しっぱなしだった。
当たり前だけど、皆あたししか見ない。
それに、北条先生が後ろに立ってあたしを見ている。
汗まで出てきた始末だ。
「お疲れ様!」
「阿紗子もお疲れ。」
昼休みはいつもの部屋でお弁当を食べる。
「里田君は?」
「太一なら…戸田地獄。」
「それは本当にお疲れ様だね。」
「うん。
本当に疲れてると思う。」
他愛のない話をしながら、あたし達は弁当箱を開けた。