元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「妃奈、あとちょっとだよ?」
「そうだよね。」
「もう、ビックリだよ。
この前始まったばっかりなのに。」
「たったの三週間だもん。
そりゃ早いよ。」
言いながらまた切なくなる。
刻々と、終わりの時は近付いている。
本当にどうしよう…
「何が?」
「え?」
「何がって、妃奈が今、『本当にどうしよう…』って言うから。」
「え?
声に出てた?」
「ばっちり!」
「嘘!」
「嘘じゃないよ!」
「嘘って言って!」
「嘘!
…じゃないよ。」
「じゃないか。」
あたしは溜め息をついた。