元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
あと、阿紗子に話して決心がついた。
昨日までウダウダ考えてたのが嘘のように思える。
それに、未来にも相談してよかった。
怖さは抜けないけど、勇気を貰った。
“大丈夫”
そんな言葉を素直に受け止められる。
なるようにしかならないのだ。
ここで悩んでても仕方ない。
残された時間が少ないなら、尚更だ。
「妃奈、頑張ってね。」
「うん。
頑張るよ。
また連絡するね。」
「待ってるよ。
じゃあね。」
「おやすみ。」
初夏の風が背中を撫でる。
窓を閉めずに、あたしは明日の準備に取りかかった。