元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~


「え…え?
あ、えっと…」


これを世の中ではパニック状態というに違いない。


現に今、思考が止まっている。


「馬場ちゃん、ちょっと落ち着けって!」


落ち着こうって言われても、言葉をすぐに呑み込む事さえ出来ない。


すると、磐井が…いっくんが笑いだした。


「え!?
何?」


「何って、慌てすぎだろ。」


彼はまた笑いだした。


「ちょっと!
そんなに笑わないでよ!」


「ごめんごめん。
でも本当に慌てすぎだって。」


「仕方ないじゃん。」


ここに幼い頃の友人がいるなんて考えもしなかった。


よく見たら確かに面影が残っている。


だが、走って怪我ばっかりだった少年がこんなにも変わってしまったとは。


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