元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「俺、そんなに変わった?」
「全然違うよ。」
「昔と全然変わってないってよく言われるんだけどな。」
「それは…
ずっと一緒にいたら分からないんじゃないの?」
「…そんなものか。」
「逆に凄いと思うよ。」
「何が?」
「あたしだって気付いた事。」
「そりゃ分かるよ。」
いっくんがあたしの横の席に座る。
視線の高さは同じになる。
「ずっと、会いたかったから。」
「え…」
心臓が速く動く。
よく考えたら、いっくんが座った事で大分距離が縮まった。
顔の近さを、嫌でも意識してしまう。