元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「それは…」
話を聞いて、誤解が解けた。
もう彼に対する嫌悪感はない。
「…まだ、ハッキリ好きとかじゃないから分からない。」
ただ、好きになれるかもしれない。
「じゃあ、友達から始めようか。」
「そうだね。」
何だかおかしかった。
昔は友達だったんだ。
友達に戻る、これが正しいはずだ。
「気が向いたら付き合って。
遠距離でも何でもいいから。」
「考えが甘いよ。
本当に大変なんだから。
向こうにいた時に彼氏いたけど、あたしが日本に帰ってきてすぐに別れちゃった。」
「そんな根性ないやつと一緒にするなよ。
それに、遠距離が嫌ならそっちに行くから。」
「そっち行くって。」
「留学するよ。
あ、でも留学だと日本にまた帰らないといけないから、オーストラリアの大学に入学する。
どう?」