元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
多分、まだ馬場さんは北条先生にあの事を伝えてないと思う。
でも、本当の自分の姿を出そうとしている。
少しずつ変わろとしているのだろう。
あたしは本当に嬉しくなった。
「すいません。」
「どうしたんだ?」
「北条先生に、お話があって。」
現れたのは馬場さんだった。
北条先生をまっすぐに見ている。
きっと今の馬場さんの視界に、あたしは入ってない。
「すいません。
お手洗いに行ってきます。」
あたしは席を立った。
馬場さんを横切った瞬間、あたしは心の中で声をかけた。
「頑張れ。」
あたしはその場を後にした。