元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
その丸つけが終わったのは何時だっただろうか。
生徒がミスをするのは構わない。
まだ入試ではない。
だが教師側がミスをすると、これは大きな問題だ。
慣れないあたしは何度も見直したので、時間がかなりかかる。
丸つけが終わっても、終わりはまだ来ない。
「はい、これ。」
それは山のようなプリントだった。
「最後の課題だと思って、しっかり読めよ。」
そう言われて、あたしは諦めの境地に達した。
そうだ、これで最後だ。
こうやって、北条先生の手伝いするのも今日で最後なんだ。
あたしは一生懸命取り組もうと、一枚目のプリントを目の前に置いた。