元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
多分、真幸自身もちょっと酔ってる。
「ねえ真幸、こんな事聞くのもなんなんだけどさ…就職決まったの?」
「決まった決まった!
って…妃奈に言ってなかったよな?」
「うん…北条先生に聞いたの。」
「北条さんか!
だから知ったんだな。」
「言ってくれてもよかったのに。」
真幸と北条先生は出会って間もない。
そんな北条先生には伝えて、あたしに何の報告もないのは少しあんまりだ。
「ごめんごめん!
なんかこう…妃奈が頑張ってる時なのに悪いかなって。」
「あ…」
あたしはまたもや北条先生に言われた事を思い出す。
北条先生は当たっていた。
「だから…言わなかったの?」
「ああ。
妃奈が実習終わってからでいいかなって思ってたし。」
「…ごめんね。」