元カレ教師・完結編~君がいる日々、いない日々~
「そういえばさ、一昨日の夜に未来に電話して、あの事言ってみた。」
「何て言ってた?」
「北条先生に何て言えばいいだろうって質問以外なら受け付けるって。」
「やっぱりね。
未来らしいね。」
「確かに。
未来って適度にアドバイスくれるよね。」
「そうだね。
結構しっかり者だし。
お世話になってるな。」
「あたしは阿紗子にもお世話になってるよ。」
「それを言うなら、あたしはどれだけ妃奈に迷惑かけてるのよ。」
「そんなの、あたしなんか…」
迷惑かけてるとか、お世話になってるとかよりも、助け合ってるというのが正しいのかもしれない。
今ここにいない、未来とも、みやびちゃんとも。
…親友だけでなく、周りの人々皆と。
きっとそうだ。
「これからもさ、そんな妃奈でいてね。」
「あたしってどんな人?」